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痛み 凝り コリ 等の頑固な痛みについて
快晴鍼灸院は、筋・筋膜性疼痛症候群(MPS)の治療に特化し、様々な筋膜痛に真摯に取り組み、皆様が笑顔で快い日常生活を送れるようサポートいたします。なかなか治らない頑固な痛み (痛みの慢性化 悪循環)
1. 痛みの理解とその慢性化
体の各部位で発生する痛みは、炎症から心因性まで多岐にわたります。これらの痛みは主に急性と慢性の2つに分類され、当院で対応する症状の大部分は慢性の痛みです。患者の多くは、肩こりや腰痛など、筋肉の疲労に起因する痛みに苦しんでいます。筋肉の疲労から生じる不快感、「コリ」は、初期段階では各種治療で軽減可能です。しかし、放置したり、痛みを引き起こす要素から解放されない場合、痛みの悪循環が形成されます。
2.指圧・マッサージと鍼灸治療による症状改善
当院の施術は、痛みの悪循環のループの複数の点にアプローチし、慢性の痛みを徐々に軽減します。指圧・マッサージでは、筋肉内の血流障害(筋虚血)を改善し、老廃物を排出します。また、鍼灸治療は血流改善効果と鎮痛効果を併せ持ち、自律神経の緊張と筋肉を過度に緊張させる神経の興奮を抑制します。これにより、患者は慢性的な痛みから解放され、より快適な生活を送
ることが可能となります。
※慢性化する痛みについてまとめ※
-
1.痛みの悪循環とは?
- ・痛みがあっても「これくらいなら心配ないだろう」と放置すると、痛みの悪循環に陥り、慢性化につながる可能性があります。
-
- ・痛みを我慢するのは禁物であり、早い段階で対処することが重要です。
-
2.痛みの悪循環のメカニズム- ・痛みが生じると、自律神経の働きにに負担をかけて、色々な身体反応が起こります(呼吸数・心拍数の増加、発汗作用、血圧上昇、筋肉の緊張など)。
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- ・血流が悪くなり、酸素や栄養が行き渡らなくなるため、痛みを生み出す発痛物質が放出され、痛みが増強されます。
-
- ・この痛みによって再び交感神経の興奮が起こり、同じ現象を繰り返すことで「痛みの悪循環」が生じます。
-
3.神経の変化と痛みの悪循環- ・長引く痛みは、神経の細胞ににも変化が起こります(シナプス可塑性)。
- 神経細胞がこのような変化を起こすと、軽い刺激にも敏感になり、治りにくくなります。
・神経細胞の変化は、人間が生きていくために非常に大事な機能ですが、諸刃の剣ともなるのです。
2. 指圧・マッサージと鍼灸治療による症状改善
・当院では、この「痛みの悪循環」を改善するための治療を行います。
・指圧やマッサージで、筋肉の中の血流を良くし、体の中の不要なものを排出します。
・鍼灸治療では、血流を良くするだけでなく、痛みを和らげる効果もあります。これにより、筋肉の柔らかさも取り戻せます。
・これらの治療により、快適な生活に戻れます。
トリガーポイントと痛みの勘違いについて
痛みが続くと、脳が痛みに対して敏感になり、実際の痛みよりも強く感じたり、痛みの場所がずれて感じたりすることがあります。これは、複数の痛みの信号が脊髄で集まり、脳に伝わる過程で誤認が生じるためです。この現象は・・
収束投射説
(Convergence-Projection Theory)
で説明されます。
例えば、筋肉に硬いコリ(トリガーポイント)ができると、そのコリを押すと別の場所に痛みが出ることがあります。
これを
関連痛
(Referred Pain)
と呼びます。トリガーポイントが慢性化すると、通常のマッサージでは改善が難しくなります。強い刺激だけでなく、弱い刺激でも症状が悪化することがあります。これは、トリガーポイントが過敏になり、どんな刺激にも過剰に反応するためです。
当院では、トリガーポイントを一つずつ丁寧に治療することで、痛みを根本から改善することを目指しています。トリガーポイント治療を受けることで、頭痛の改善や、肩や腰の動きが楽になるなど、日常生活の質が向上する方が多くいらっしゃいます。
当院では、この筋・筋膜性疼痛由来の過敏点を一つずつ丁寧に治療することで、痛みを根本から改善を目指します。トリガーポイント治療を受けることで、頭痛の改善や、肩や腰の動きが楽になるなど、日常生活の質が向上する方が多くいらっしゃいます。
※「トリガーポイント」 につての要点まとめ※
1.「痛み」とは?
体が疲れてくると、肩や腰などが痛くなることがありますよね。これは、筋肉が疲れて「コリ」ができるからです。この「コリ」は、早めにマッサージなどでほぐしてあげれば楽になるのですが、放っておくと「痛みの悪循環」が起こります。
2.「痛みの悪循環」とは?
「痛みの悪循環」は、痛みがずっと続いてしまう状態のことを指します。この状態になると、痛みの元となる場所とは違うところが痛く感じることがあります。これを「関連痛」と言います。関連痛を引き起こすコリのことを「トリガーポイント」と呼びます。
3.「トリガーポイント」とは?
「トリガーポイント」は、痛みの元となるコリのことを指します。このトリガーポイントが活性化すると、普通のマッサージではなかなか痛みが治まらなくなります。そのため、トリガーポイントを見つけて、その部分を特別にケアする必要があります。
4.ケアの方法は?
当院では、トリガーポイントを見つけ出し、その部分を特別にケアします。指圧やマッサージで筋肉の血流を改善し、老廃物を流します。また、鍼灸治療で血流を改善し、痛みを和らげます。これにより、痛みが徐々に軽減され、快適な生活を送ることができますよ。
痛みの破局的思考について
痛みと心の関係について
なぜ痛みは心に影響されるの?
【重要なポイント】
• 痛みは体の問題だけでなく、心の状態にも大きく影響される
• 過度な不安や心配は痛みを悪化させることがある
【具体例:腰痛とコルセット】
腰が痛い人がコルセットを使う例で考えてみよう:
• 患者さんの気持ち:
- コルセットは「お守り」のような安心感がある
- これをつけていないと不安
• 医学的な見方:
- 実は過度な保護は逆効果になることも
- 理由:筋肉を使わなすぎて、弱くなってしまう
- 結果:かえって腰痛が再発しやすくなる
【なぜこうなるの?】
1. 痛みへの不安が強くなりすぎる
2. 過度に体を守ろうとする
3. 必要な運動までしなくなる
4. 筋肉が弱くなって痛みやすくなる
→ この悪循環を「痛みの破局的思考」と呼ぶ
【どうすればいい?】
• 適度な運動を続ける
• 必要以上に体を守りすぎない
• 専門家に相談して、自分に合った運動方法を見つける
• 自分の体の状態を理解して、上手に付き合っていく
【大切なこと】
痛みは体と心の両方に関係があります。不安になりすぎず、でも適度に注意して、バランスの良い生活を送ることが大切です。
医学の世界でも、最近は痛みと心の関係について、たくさんの研究が進んでいます。痛みの治療には、体のケアと心のケアの両方が必要だということがわかってきました。
詳細解説:
痛みと心理作用 - 現代医学からみた痛みのメカニズム
私たちが経験する「痛み」は、単なる身体的な反応ではありません。近年の研究で、痛みの感じ方や持続性には、脳の働きと心理状態が大きく関与していることがわかってきました。特に注目されているのが
「破局的思考」
と呼ばれる心理現象です。
破局的思考とは、痛みに対して過度に否定的な考えを持ってしまう状態を指します。例えば、腰痛持ちの人が「この痛みは絶対に良くならない」「動いたらもっと悪化するに違いない」といった考えに囚われてしまうケースです。この状態では、扁桃体という感情をつかさどる脳の部位が過剰に活性化し、痛みの信号をより強く感じやすくなります。
興味深いことに、この心理状態は行動パターンにも影響を与えます。典型的な例が、腰痛患者のコルセット使用です。確かにコルセットは急性期の痛み軽減に有効ですが、過度な依存は逆効果となります。なぜなら、必要以上に体を守ろうとする行動が、かえって筋力低下を招き、結果的に痛みを慢性化させてしまうからです。
では、このような悪循環をどう断ち切れば良いのでしょうか。現代医学では、認知行動療法的なアプローチが注目されています。これは、患者さんの不安や恐れに寄り添いながら、段階的に活動量を増やしていく方法です。例えば、最初は軽い運動から始めて、成功体験を積み重ねることで、「動くことへの恐れ」を少しずつ解消していきます。
さらに重要なのが、痛みのメカニズムについての正しい理解です。痛みは危険信号として重要な役割を果たしますが、慢性的な痛みの場合、必ずしも組織の損傷を反映していないことがあります。これは、脳が過敏になって痛みの信号を増幅させている状態かもしれません。このような知識を持つことで、過度な不安を軽減し、より適切な対処が可能になります。
最新の様々な研究により、痛みと感情の関係がより詳しく解明されつつあります。これにより、個々の患者さんの状態に合わせた、より効果的な治療法の開発が期待されています。
重要なのは、痛みの治療には身体面へのアプローチだけでなく、心理面への配慮も必要だという点です。この「生物心理社会モデル」と呼ばれる考え方は、現代の痛み治療の基本となっています。痛みに苦しむ方々の生活の質を向上させるためには、この両面からのアプローチが不可欠なのです。
このように、痛みの医学は身体と心の複雑な相互作用を解明しつつあります。これらの知見は、より効果的な治療法の開発につながり、多くの患者さんの回復を支援することが期待されています。
次に破局的思考に至るパターンの例を挙げてみます
痛みの破局的思考に陥る初期段階ついて(重傷ぎっくり腰の一例)
痛みの破局的思考に陥るプロセスについて(重傷ぎっくり腰の一例)
「下記症例は複数例共に、全く同じような転機を辿ったケースです。」
下記のシナリオ見出しと概要
・慢性腰痛の悪循環:
重症ぎっくり腰から始まる破局的思考の罠
・ぎっくり腰のトラウマが招く悪循環:
●重症ぎっくり腰をきっかけとした悪循環の始まり
ストレス蓄積による筋緊張
・重症ぎっくり腰の経験によるトラウマ
・不十分な治療と医療不信
・不安感と痛みによる運動不足
・筋緊張の増強と再発
・安静重視による悪化
・再発への恐怖とストレス増強
(恐怖回避モデル)
重症腰痛から以下のようなプロセスを辿る方は多いのではないでしょうか?
1. ストレス蓄積:
日常生活や仕事などからのストレスが蓄積します。これが全体の原点となります。
2. 交感神経緊張に伴う筋緊張:
ストレスが蓄積すると、体は交感神経を活性化させ、筋肉に緊張をもたらします。
3. 重症のぎっくり腰発症:
筋緊張が限界に達すると、重症のぎっくり腰という症状が発生します。
4. 3日ほど仕事もできず、激痛で這いつくばるような生活を送る:
ぎっくり腰の痛みは非常に強く、日常生活に大きな影響を及ぼします。
これが後に痛みの悪循環を生むトラウマとなることがあります。
5. 整形外科受診:
痛みがひどいため、整形外科を受診します。
6. (一例として)椎間板ヘルニアの可能性を告げられるが、説明がよくわからないまま消炎鎮痛薬と、湿布薬を処方され帰宅:
医師からは椎間板ヘルニアの可能性があると告げられますが、詳しい説明は理解できず、消炎鎮痛薬と湿布薬を処方されて帰宅します。
7. 胃が弱いので胃痛を恐れ消炎鎮痛剤は自己判断で服用せず、湿布だけで様子を見る:
胃が弱いと感じる方々の中には、胃痛を恐れて消炎鎮痛剤の服用を避け、湿布だけで痛みを和らげようとする方が多いです。(腎障害で服薬できない方、授乳中で服用出来ない方々もあります)
しかし、当院の長年の治療経験から見て、発症直後の炎症期に消炎鎮痛剤を服用することで、治癒までの期間が短くなる傾向があると私は考えます。
神経の痛みに対しては、神経障害性疼痛の治療薬処方されることが多いですが、急性期には「消炎」に徹することが重要だと考えています。
8. 痛みと炎症が憎悪:
急性期に適切な消炎鎮痛処置が行われなかった。もしくは患者都合で治療や服薬を放置した場合等
痛みと炎症は続き、生活の質を下げることが多々ございます。
9. 医療機関等に不信感を抱き、翌日地域で口コミ上位の治療院へ向かう:
募る不信感から、口コミで評判の良い治療院を探します。(皮肉にもドクターショッピングという言葉があります)
10.とりあえず口コミ数トップの各種治療院へ向かう:
「あなたは●●●●の様な状態です。●●回施術を続けないとあなたは近い将来歩けなくなります!!毎日当院で治療してください!!」・・との説明
治療院では、病状と必要な施術回数を説明されますが、毎日の通院は困難です。
11. スケジュール的、金銭的にも通院できるわけもなく様子見る:
スケジュールや費用面から、自己判断で様子を見ることにします。
12. 不安感、痛みによる運動不足による筋緊張増強:
不安感や痛みから運動不足となり、筋緊張がさらに増強します。
13. 2回目の軽いぎっくり腰発症:
筋緊張の増強により、再度ぎっくり腰を発症します。
14. 積み重なる医療不信によりひたすら安静を重視するようになる:
医療への不信感が増すと、安静を重視するようになります。
15. さらなる筋肉の硬化、緊張の増強、ぎっくり腰リスクの増加:
安静により筋肉はさらに硬化し、緊張が増強し、ぎっくり腰のリスクが増加します。
「この段階に入った患者様はコルセットが手放せなくなっているケースが非常に多いのではないでしょうか?」
16. 腰痛、ぎっくり腰再発に対する恐怖心からのストレス増強:
再発に対する恐怖心から、ストレスがさらに増強します。
そして、このサイクルは繰り返されます。
これは恐怖回避行動とも呼ばれる、行動、思考パターンにつながる可能性があります。
身心一如:痛みの情動的側面と破局的思考の考察
「身心一如」(しんじんいちにょ)
これは古来から伝えられる言葉で、心と体は密接に関連しているという考えを示しています。この言葉は、私たちが痛みと向き合う際の重要な視点を提供します。
痛みは単なる身体的な感覚ではありません。それは心と体の相互作用の産物であり、その両方の側面が痛みの経験に深く影響を与えます。この心と体の相関関係は、痛みの破局的思考と痛みの悪循環の生成において明確に見られます。
痛みの破局的思考とは、痛みに対する誇張された否定的な思考のことを指します。具体的には、痛みに対して過度にネガティブな見方をする思考パターンで、痛みの事が頭から離れなくなってしまっている状態や、痛みがあるから何もできないと思ってしまう状態などを指します。この破局的思考は、痛みを拗らせてしまう大きな要因になっているとされています。
一方、痛みの悪循環は、痛みが生じた後に起こる一連の反応を指します。痛みはストレスを引き起こし、それがさらなる筋緊張を生み出し、結果として痛みを増幅させる悪循環を生み出します。この悪循環は、痛みの経験をより困難なものにすることがあります。
しかし、この悪循環は避けられます。「身心一如」の視点から、心と体の両方に対するアプローチを取ることで、痛みの悪循環を断ち切ることが可能です。心の側面では、痛みに対する恐怖や不安を和らげ、痛みの破局的思考を改善することが重要です。身体の側面では、適切な治療とリハビリテーションにより、筋緊張を和らげ、痛みを軽減します。
当院では、この「身心一如」の視点を大切にし、患者一人ひとりの心と体の状況に合わせた最適な治療を提供することを目指しています。
心と体のバランスを取り戻すことで、痛みの悪循環を断ち切り、患者の生活の質を向上させることが可能です。
患者一人ひとりに合わせた当院の治療
当院では、患者一人ひとりの心と体の状況に合わせた最適な治療を提供することを目指しています。心と体のバランスを取り戻すことで、痛みの悪循環を断ち切り、患者の生活の質を向上させることが可能です。
まとめ
「身心一如」の考え方は、痛みの治療において重要な役割を果たします。心と体の両面にアプローチすることで、より効果的な治療が可能となります。当院は、患者の心と体の健康を第一に考え、最善の治療を提供することを約束します。
『痛みと不安の連鎖から、あなたを解放するために』
私は、あなたの痛みの本質に向き合います。
長年の痛みに悩まされ、様々な治療院を巡っても改善が見られず、むしろ不安が増していく—。そんな辛い経験をされた方も少なくないはずです。
特に心が痛むのは、あなたの不安に付け込み、過度な治療を勧める民間療法の存在です。
「このままでは危険です」
「今すぐ治療しないと手遅れになります」
「うちが最後の砦です!!」
このような言葉を聞いた経験はありませんか?
残念ながら、このような対応をする治療院によって、多くの方が以下のような苦しみを経験されています:
◆ 心の中に広がる不安の種
・ 軽い症状なのに大げさに説明され、不安が増大
・ 改善が見られないことを、すべて自分のせいだと思い込んでしまう
・ 高額な治療を契約させられ、経済的な負担も重なる
◆ 固定化される「痛みの考え方」
・ 「もう治らないのでは...」
・ 「一生この痛みと付き合うしかない」
・ 「私には希望がない」
でも、大丈夫です。
この連鎖は、必ず断ち切ることができます。
足柄上郡開成町の快晴鍼灸院が、あなたと一緒に取り組みたいこと:
1. まずは、あなたの話をじっくり聞かせてください
・ これまでの治療経験
・ 日々感じている不安や心配
・ 生活の中での困りごと
2. 正しい情報提供と、あなたに合った治療選択
・ 誇張のない、正直な症状説明
・ 無理のない治療プランの提案
・ 必要に応じて他の医療機関のご紹介も
3. 心と体、両方のケア
・ 痛みによる不安な気持ちへの寄り添い
・ 自己否定的な考えの軽減
・ 日々の生活の質を高めるアドバイス
大切なのは、あなたが自信を取り戻すこと。
そして、本来の笑顔を取り戻すこと。
実務経験30年、足柄上郡開成町で20余年。
私たちは、数多くの方の「痛みからの解放」をお手伝いしてきました。
もし今、痛みと不安に押しつぶされそうになっているなら...
まずは、ご相談だけでもお気軽にどうぞ。
快晴鍼灸院は、あなたの「痛みからの解放」を、
心を込めてサポートさせていただきます。
*当院では、患者様の状態や治療経過を丁寧に説明し、無理な治療や高額な契約は一切行っておりません。
恐怖回避行動について
恐怖回避行動とは何か?恐怖回避行動は、痛みや不快感を避けるために行われる行動のことを指します。痛みの恐怖回避モデルにおいて、恐怖回避行動は痛みの悪循環を引き起こす重要な要因とされています。以下に、恐怖回避行動の具体例とその影響について説明します。
1. 恐怖回避行動の具体例
恐怖回避行動は、痛みを避けるために行われる様々な行動を含みます。
例えば:
・動かないようにする:痛みを感じる部位を動かさないようにすることで、痛みを避けようとする行動。
・活動の制限:痛みが悪化することを恐れて、日常的な活動や運動を避ける。
・過度な休息:痛みを避けるために、過度に休息を取ること。
2. 恐怖回避行動の影響
恐怖回避行動は、一時的には痛みを避けることができるかもしれませんが、長期的には以下のような悪影響を及ぼすことがあります:
・筋肉の硬直:動かないことで筋肉が硬直し、痛みが増幅される。
・体力の低下:活動を制限することで体力が低下し、痛みに対する耐性が弱まる。
・心理的な影響:痛みに対する恐怖や不安が増し、破局的思考が強化される。
3. 恐怖回避行動の克服
・恐怖回避行動を克服するためには、以下のようなアプローチが有効です:
・段階的な運動:痛みを感じる部位を徐々に動かし、筋肉の硬直を防ぐ。
・心理的サポート:痛みに対する恐怖や不安を和らげるためのカウンセリングや心理療法。
・教育と情報提供:痛みのメカニズムや適切な対処法についての情報を提供し、患者の理解を深める。
※要点まとめ※
恐怖回避行動は、痛みを避けるために行われる行動ですが、長期的には痛みの悪循環を引き起こす可能性があります。適切なアプローチを取ることで、恐怖回避行動を克服し、痛みの管理を改善することが可能です。心と体の両面にアプローチすることが、痛みの悪循環を断ち切る鍵となります。
※参考文献
(恐怖回避モデル FAB)
厚生労働省 PDFファイル
Fear-avoidance model(FAB)
(FAB )とは,
痛みに対する不安や恐怖感,自分の腰や腰痛,その他の筋骨格系疼痛に対するネガティブなイメージから,過度に大事をとる意識や思考・行動のことである。
恐怖回避行動以外にも・・・
(痛みの悪循環を断ち切るポイントを挙げてみます)
1. 痛みと不安を和らげる
- ・安静にする:
- 急性期は無理せず、十分な休息を取るようにしましょう。
- (慢性期の過度な安静は逆効果となる場合もあります)
- ・温める:
- 痛みがある部分は、ホットパックやカイロで温めると効果的です。
- ・冷やす:
- 炎症がある場合は、冷湿布やアイシングで冷やしましょう。
- ・痛み止めを服用する:
- 医師の指示に従って、痛み止めを服用することもできます。
- ・ストレッチ: 痛みが和らいだら、軽いストレッチで筋肉をほぐしましょう。
2. 心のケアも大切
- ・ストレスを溜めない:
- 家族や友人と話をしたり、趣味を楽しんだりして、ストレスを解消しましょう。
- ・不安な気持ちは医師に相談:
- ぎっくり腰の再発への不安など、一人で抱え込まずに医師に相談しましょう。
- ・前向きに考える:
- ぎっくり腰は誰にでも起こり得ること。前向きに考え、焦らずに回復に努めましょう。
3. 生活習慣を見直す
- ・正しい姿勢を意識する:
- 座るときは背筋を伸ばし、立っているときは膝を少し曲げるようにしましょう。
- ・運動不足解消:
- 軽いウォーキングやヨガなど、無理のない範囲で運動をしましょう。
- ・適正体重を維持する:
- 肥満は腰への負担を増加させます。
- ・バランスの良い食事を心がける:
- カルシウムやビタミンDなど、骨や筋肉の健康に良い栄養素を積極的に摂取しましょう。
4. 専門家の力を借りる
- 整形外科医:
- ぎっくり腰の診断や治療を受けることができます。(まずは)
- 理学療法士:
- リハビリテーション指導を受け、筋力強化や柔軟性を高めることができます。
柔道整復師:
有資格の院長が自ら施術を担当し、技術レベルが高い【接骨院・整骨院】の先生は信頼できます。
過剰宣伝せずとも歴史のある施術所は特に信頼性が高いと私は考えます。
- 当院もお役に立てると思います!!
- 鍼灸師:
- 鍼灸治療で、痛みや筋緊張を和らげることができます。
- マッサージ師:
- マッサージで、血流改善と筋緊張を緩和し、痛みの根本原因を取り除くことができます。
5. 炎症期後の早めの対策が重要
ぎっくり腰を繰り返さないためには、(急性期の安静期間)を過ぎ次第の対策が重要です。可及的速やかに医師や専門家に相談しましょう。
まとめ
ぎっくり腰の悪循環は、日常生活への影響も大きいため、早めに対処することが大切です。今回ご紹介したヒントを参考に、自分に合った方法で悪循環を断ち切りましょう。
さらに、以下の点にも注意しましょう。
- ・同じ姿勢を長時間続けない
- ・重い物を持ち上げるときは、膝を使って持ち上げる
- ・自分に合った靴を選ぶ
- ・十分な睡眠を取る
- ・禁煙する
当院では、患者様一人ひとりに寄り添い、痛みの破局的思考を修正するためのサポートも行っております。
ご質問やご意見がありましたら、お気軽にお聞かせください。
※ 上記はあくまで一例であり、状況に合わせて対応してください。
その他、ご不明な点があれば、お気軽にご質問ください。脳血管障害後遺症の腕や足のしびれ・痛み「視床痛」について
視床痛とは?:
「視床痛」とは、脳内出血などの脳血管障害の後遺症の一つで、脳の痛みの伝達において重要な役割を果たす特定の部分が損傷することで起こる、非常に強い痛みやしびれ等の異常な感覚のことです。
視床痛の症状は、人によって様々ですが、一般的には以下のような症状が現れます。
日常生活に支障が出るほどの症状:
障害を受けた脳の反対側の上下肢に焼けるような痛みやしびれ、刺すような痛み、あるいは皮膚の上を虫が這うような感覚などが生じます。
異常な感覚:
冷たいものが熱く感じられたり、軽い触れでも痛みを感じたりするなど、感覚がゆがんでしまうことがあります。
私が過去に遭遇した重症例では、常に火傷したような痺れ(焼灼痛)を感じ、冷たい金属(杖やベッド柵)に触れると感電したような痛みを感じていた方がいらっしゃいました。
「クヮ~ッ・・とした焼けるような痛みを伴うしびれ」という訴えが今でも耳に残ります。
このような強い痛みは、日常生活に大きな支障をきたし、精神的なストレスも大きく、非常に辛いものです。
他にも、「痛み」によってイライラしたり、不安になったり、うつ状態になるなど、感情的な変化を伴うこともあり、家族の心理的負担など様々な悩みを生み出します。
視床痛の原因:
視床痛は、脳卒中(脳梗塞や脳出血など)が主な原因です。脳卒中によって視床の血流が遮断され、神経細胞が損傷することで発症します。
視床痛の治療:
視床痛の治療は非常に難しく、薬物療法、物理療法、など様々な治療法が試されています。
当院の治療について:
当院は医療保険による麻痺疾患に対する医療保険治療を行っています。視床痛の患者さんにも適切なサポートを提供しています。
マッサージによるサポート:
マッサージは視床痛の直接的な治療法ではありませんが、以下の点で患者さんのQOL(生活の質)向上に貢献できます。
- リラックス効果:
- 痛みの感じ方を和らげ、精神的な安定をもたらします。
- 血行促進:
- 軽いマッサージは血行を促進し、筋肉の緊張を緩和することで痛みの軽減に繋がることがあります。
- 温熱療法:
- 血行を促進し、筋肉の緊張を緩和する効果が期待できます。
- コミュニケーション:マッサージを通じて患者さんとコミュニケーションを取ることで、不安を軽減し、心の状態を安定させることができます。
痛みの下行性抑制系について:
痛みの下行性抑制系とは、脳から脊髄に向かって痛みを抑制する神経回路のことです。マッサージによるリラックス効果は、この下行性抑制系を活性化し、痛みを抑制する効果が期待できます。
視床痛のある患者にマッサージを行う際の注意点
- 痛みのある部位へのマッサージは状況により避ける:
- 視床痛は非常に鋭い痛みを伴うため、実務経験上痛みのある部位に直接強い圧をかけることは避けた方が良いと私は考えます。
- 患者の状態を常に確認する:
- マッサージ中に患者の様子が変わった場合は、すぐにマッサージを中断し、医師に相談しましょう。
- 保険治療への同意医師・専門医の指示に従う:
- マッサージを行う際は、必ず担当医に相談し、指示に従うことが大切です。
まとめ:
視床痛は患者さんにとって非常に辛い症状ですが、マッサージによるサポートはQOLの向上に繋がることが期待されます。ただし、マッサージはあくまで補助的な治療法であり、根本的な治療は医師の指示のもとで行う必要があります。
ご留意事項:
この情報は一般的な情報であり、個々の患者さんに当てはまるものではありません。マッサージを受ける前に、必ず医師にご相談ください。
当サイトでの「痛み」解説の引用文献紹介
痛み:そのメカニズムとマネジメント(カリエの痛みシリーズ)(原著第1版)
著者:R. Cailliet, 荻島 秀男
出版社:医歯薬出版
発行年月:1994年10月
ISBN:978-4-263-21709-8
本書は、【痛みのメカニズムとマネジメント】について包括的に解説した書籍です。
痛みの発生メカニズムから、急性痛と慢性痛の差異、痛みの評価方法、薬物療法、理学療法、心理療法など、痛みに関する様々なトピックを網羅的に扱っています。
鍼灸・マッサージ師、柔道整復師、理学療法士、看護師などの医療従事者だけでなく、痛みを抱える患者さんや、痛みに関する知識を深めたい一般の方にも役立つ内容となっています。
特に、以下の点について詳しく解説されています。
・痛みの種類と分類
・痛みの伝達メカニズム
・痛みの評価方法
・薬物療法
・理学療法
・心理療法
本書では、単に痛みの種類や症状を解説するだけでなく、痛みの発生メカニズムから、脳が痛みをどのように認識しているのか、痛みの記憶と感情の関係など、痛みに関する様々なトピックを深く掘り下げて解説しています。
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足柄上郡 開成町・小田原・南足柄
快晴鍼灸院(カイセイシンキュウイン)
所在地:
足柄上郡開成町吉田島4345-5 杉山ビル1-C
提供サービス:
- 指圧・マッサージ
- 鍼灸治療
サービス提供主地域:
足柄上郡
足柄上郡開成町
足柄上郡大井町
足柄上郡松田町
足柄上郡山北町
南足柄市
小田原市
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